業務アプリ開発・現場の知恵

プログラミング初学者や未経験者向けの「業務アプリ開発現場はどうやってる?」を疑似書店業務管理アプリの開発を通じて体験しましょう。

講座の進め方

講座の進め方

「業務アプリ開発講座」では、大きく3つのステップで進めてきます。各ステップ中ではプログラミングを中心に機能ごとに機能の概要からHTMLの作成、プログラミング、テストを解説していきます。設計や正規化などの概念等は講座を進めていく上で必要な時に適宜追記してきます。

Step1 :クライアント言語とPHPの学習

クライアント言語(HTML, CSS, JQuery)とサーバー言語としてPHPを学びます。

  1. 開発環境の構築と各ソフトウェアの使い方を解説します。
  2. アプリケーションのサイトマップとプログラム構成を提示します。
  3. サイトマップのうち、水色の機能をマスタ編集から順に作成していきます。

Step2 Java EEの学習

Step1で構築した機能をJava EEで構築します。

  1. Javaの開発環境を構築します。
  2. Step1と同じ機能をJavaで開発した場合を解説します。

Step3 PHPJavaで残りを作成

サイトマップのうち残りの機能をPHPJavaの両方で作成します。

コーディングに入るまでの流れ

通常アプリケーション開発では、お客様と話し合いしながら、大雑把な概要から徐々に細かな仕様へ詰めていきます。下記のイメージになるかと思います。

  1. まず、業務の流れと扱うデータをヒアリングして、必要な機能を洗い出します。この段階では、サイトマップにあるような大分類的な機能を洗い出します。
  2. それらを元に、各画面のイメージと遷移のたたき台(モックアップ)をとりあえず作ります。それをお客様と話し合いながら微調整します。ここで重要な視点はアプリと業務の連携です。
  3. 業務アプリでは稀ですが、デザインをしっかり行う場合は、モックアップをもとにフォトショップ等で実際の画面イメージを作成します。ボタンの色から写真まで最終的に見た目はこうなるというものです。
  4. 続いて、モックアップやデザインイメージを元にデザインも含めた完成型の静的HTMLを作成します。それをブラウザを使ってボタンをクリックした際の動き等まで、お客様に確認していただきながら微調整をしていきます。これを怠るとお客様のイメージと開発側のイメージの齟齬が生じて、後で変更が多発したり、とても厄介な変更になったりします。逆に静的HTMLの完成型をここで作っておくことはサーバー言語PHPJavaでのプログラミングが非常に楽になります。なぜならサーバー言語が最終的に生成するものはHTMLタグ等の文字列なので、サーバー言語が生成する正解をあらかじめ作っておけば、あとはそこにデータベースから取得したデータを当てはめるだけだからです。
  5. それと同時にデータベース設計、Table設計も行います。これも合わせてお客様と話し合いながら調整していきます。
  6. ここまでの作業で決まったことや作成したもの、基本設計書、基本仕様書としてドキュメントにまとめます。これを元に、以降のプログラム開発をしていきます。
  7. プログラミングの事前準備として、開発環境を構築します。これは本番環境になるべく沿うように各ソフトウェアのバージョンを揃えたり、他のアクセスパスが同じになるようにして構築します。要は作成したプログラムをそのまま本番環境にアップしてもキチンと動作するように出来れば良いわけです。